平沢:こんにちは、平沢です。
とおる:こんにちは、とおるです!
平沢:本日はオリジナルジュエリー制作の打ち合わせで新潟のジュエリー工房にお邪魔させていただいております。今回は「ジュエリーアクセサリーの選び方について職人さんから直接伝授してもらおう」という企画のため、対談形式でお送りします。早速ですが、簡単に自己紹介をお願いします!
とおる:とおるです!普段YouTubeチャンネルにも出演させてもらっており、主にジュエリーの制作を担当しています。よろしくお願いします!
平沢:そしたら早速ですが、ここにジュエリーをいくつか並べたのでこれも使いながらジュエリーの選び方について色々お話を聞ければと思います。
ジュエリーデザインの選び方
平沢:初心者・入門者の方がまず悩むのって「デザイン」の選び方だと思います。どんなデザインのものを選んだら良いのか?という部分に関しておすすめの選び方ってありますか?
とおる:あります。最初に手に取るものとしてはやっぱりシンプルなものが良くて、そこからどんどん複雑なものやギミックの効いたものなどを選んでレパートリーを増やしていくのがおすすめです。
「シンプル」というのは、例えばこんなデザイン。
とおる:あまり凹凸や厚みのない形状のリングは主張が強くないので華美になりすぎません。幅があったりするとどうしてもインパクトが強くなってしまうので、初心者が最初に取り入れるものとしてはシンプルな方が無難です。
平沢:なるほど。形としては華奢なものの方が取り入れやすいと。
とおる:そうですね。やっぱり幅があるとどうしてもインパクトが強くなってしまうので、初心者のうちはコーディネートに取り入れるならシンプルな方が扱いやすいと思いますね。
平沢:逆にそこからレベルアップしていくとなったら少し派手なデザインのものを選んでも大丈夫?
とおる:そうですね、そこからさらにレベルアップしていくときには、インパクトのある形状のものだったり、石がついていたり、デザインのあるものがおすすめです。
とおる:「シンプルなものから始めて徐々にレベルアップしていこう」という考え方は、リングだけではなくネックレスやバングルにも共通します。
一方で、「シンプルなもの」と言っても「華奢すぎるデザイン」は選ばないように注意してください。華奢すぎるとアンバランスになってしまうのでそこだけ注意が必要です。
僕たち職人はジュエリーの作成時に数mm単位で厚みや幅を考えているので、そういった部分に注意するだけでもコーディネートに深みが出ますよ。
平沢:なるほど。ちなみに「華奢すぎる」というのは、例えば先ほどのリング↓には当てはまらないですか?
とおる:このリングはギリギリ当てはまらないので大丈夫です。
平沢:華奢すぎると女性的な印象も強くなりそうですね。
とおる:そうですね、華奢すぎると女性っぽい印象が強くなったり、なんとなく頼りない雰囲気が出てしまいますね。
ジュエリー素材の選び方
平沢:ジュエリーの素材には真鍮やシルバーなど色々ありますが、その中でもどういったものから始めるべきでしょうか?
とおる:これについては「予算」と「好みの色味」で選ぶべきだと言えます。例えば、真鍮やサージカルステンレスは1万円前後で買えるものが多いので、初心者かつ予算を抑えたい人にはおすすめ。
そこから2万円、3万円と予算が上がってきたらシルバー、さらに10万円とかの桁になると金やプラチナも視野に入ってきます。
どうしても予算が掛けられない場合は真鍮のアイテムを選ぶのも良いと思いますが、個人的にはシルバーがすごくおすすめですね。
なぜなら、金やプラチナは取り入れようと思っても価格のハードルが高い。だけどシルバーなら少し背伸びをすれば手が届く価格帯のアイテムが多いですし、色んなブランドさんがリリースしているので選ぶ楽しみもあります。
平沢:僕も初めてのジュエリーはシルバーに挑戦しました。ちょっと背伸びした分大事に扱えるというか、買った喜びや所有感も満たされるので、それってジュエリーならではかなと思います。
とおる:本当におっしゃる通りで、個人的にこの感覚はすごく大事だと思っていて、安価なものをいくつも持っていると選ぶ楽しみはありますが、1点でも憧れのジュエリーやシルバーのアイテムを取り入れてみると高揚感や所有欲が桁違いに満たせます。
なので、長い目で見ると少し背伸びしてでもちょっと良いシルバーなどのアイテムを買うのがおすすめです。
あと個人的に感じていることではありますが、シルバーって使っていくうちにくすんだりして経年変化も楽しめるので、そういった面でも所有欲を満たせるのかなと思います。
平沢:なるほど。ありがとうございます。というわけでここまでの話を簡単にまとめると、デザイン・形状・シルエットはまずシンプルなものから始めて、徐々に癖のあるものにステップアップしていくのがおすすめ。
素材は基本的に予算と好みに応じて好きなものを選ぶべきですが、ちょっと背伸びしてシルバーを買っておくと長い目で見たときに色々な側面で楽しめます。といった感じでしょうか。
初心者にオススメのジュエリー
平沢:ひと口にジュエリーと言っても、リングにネックレスにバングルに……色々な種類やジャンルがあります。ファッション初心者・ジュエリー初心者が初めて手にする場合、まずどれを選べば良いのでしょうか?
とおる:まずバングルを取り入れてみてください。バングルは一番目に取り入れやすいジュエリーと言えます。というのも、リングなどに比べてサイズの幅が少ないため選ぶ際に迷わなくて済むからです。ど
のブランドでも基本的にフリーサイズで展開されていますし、形状的にも軽く輪っか部分を開いてあげれば自分の手首に添うような形にしやすいので、ある程度のサイズ調整なら自分でできちゃいます。
あとは、こういったレザーブレスレットみたいな細身のバングルも選びやすくておすすめ。
とおる:リングとかだと最初のうちはどうしても「目立っちゃうかな?」と不安に感じたり、心理的なハードルを感じてしまうと思います。
でもバングルなら、とくにこれからの時期は長袖で手首が隠れるのであまり目立ちませんし、他人からはそこまで見えないけど服が捲れた時に少し見える、みたいな絶妙なバランスが狙えるので心理的ハードルも低いです。
その反面、服に隠れていても所有感はしっかり担保できるので、そういった意味でも初心者が最初に取り入れるならバングルがおすすめですね。
平沢:確かに。初心者の入り口としてはすごく良いですね。ちなみに次のステップアップでおすすめのジュエリーはどれでしょうか?
とおる:ぜひリングやネックレスに挑戦してみてください。こういった少し主張のあるデザインのリングや、
とおる:あとはこういった大ぶりなネックレスもおすすめ。
とおる:少しハードル高めかもしれませんが、何個かバリエーションが増えてきたタイミングでイヤカフを取り入れるのもおすすめ。
平沢:少しずつバリエーションを増やしながらステップアップしていくということですね。
とおる:はい、そうすることでステップアップしやすいかなと思います。
平沢:僕も最初は大ぶりなネックレスとかパッと見ゴツく感じていたのですが、実際につけてみると全然そんなことなくて、自分が思っているほど難しくないということを実感しています。
とおる:ジュエリー単体で見るとゴツいと感じたり目立つのが気になるかもしれませんが、コーディネート全体を通してトータル的に見るとジュエリーって部分的なものですし、装飾性をプラスしてくれたり力を添えてくれるとても良いアイテムだと思います。
中級者や上級者におすすめのジュエリー
平沢:ここまでジュエリー入門者・初心者の方に向けた選び方を解説してきましたが、逆に中級者・上級者になるにはどういったものを揃えていくのが良いでしょうか?
とおる:それこそ上級者とかであればすでにある程度アイテムも持っているはずなので、本当にお好み選んで問題ないです。ただ個人的には、ギミックの効いたシルバーを取り入れると面白いと思いますね。
平沢:「ギミック」と言いますと?
とおる:例えば、こんな感じのカラビナやチェーンでシルバーを取り入れるとステップアップできます。
とおる:こういったアイテムって安価なステンレス製品なら100均でも売ってるわけじゃないですか。しかし、そういうものに対してあえてシルバー且つ工夫が施されている製品を選ぶというのは、上級者だなと感じます。
ちなみに上の画像は、ウエストに引っ掛けたり、バックやブルゾンのジップに取り付けられるアイテム。そういう細かなところまでこだわっている人を見ると、「慣れた方なのかな」と。かなり差別化に成功できると思います。
また、ここまで散々シルバーを推してきましたが、金のアイテムを取り入れてみるのもおすすめ。
平沢:金も一般的にゴツいイメージや成金感があるかもしれませんが、これぐらい細いデザインなら取り入れやすいですよね。
とおる:取り入れやすいと思います。営業職の方とかでもシャツからギリギリ見えないぐらいのサイズ感になっているので、スキンジュエリー感覚で取り入れてみるのもおすすめです。
おじさん世代がジュエリーをつけるのは変?
平沢:Youtubeの視聴者さんやInstagramのフォロワーさんから、「おじさん世代がアクセサリーを取り入れるのってどうなんですか?変じゃないですか?」という質問をよく頂きます。
というのも、僕のブランド「CTHY」のお客様って(僕も含めて)わりと年齢層が高めなんですよね。これについてはどう思いますか?
とおる:あくまで個人的な意見ではありますが、この質問に対する回答としては「年齢が上の人ほど、逆につけた方が良い」です。
誰しも平等に年齢を重ねるわけですが、肌もくすむしシワもできてくるし白髪も出てくるし、老いとともに体が変化していきます。そうした変化に対してシルバーやゴールドの輝きを足してあげると「バランスが取れる」んですよね。
例えば海外のストリートスナップやファッション誌に出てくるようなオシャレなおじ様は、年齢に関係なくすごく綺麗にコーディネートにジュエリーを取り入れています。
とおる:自分はもうおじさんだしな、と思ってる方も、選り好みせずにぜひ取り入れてみてください。新鮮味を感じられるはずです。
平沢:なるほど、ありがとうございます!
着用するジュエリーの個数について
平沢:ジュエリーにある程度慣れてきた方からは「ジュエリーって何個までつけていいの?」という質問を頂きます。これに関してはどうでしょうか?
とおる:あ〜、なるほど。それについては一つじゃなきゃいけないとか全然ないですが、「全部の指につける」「首に何本もぶら下げてる」みたいな状況は避けた方が良いですね。
平沢:とおるちゃんだったらリングは何個ずつ付けますか?
とおる:僕の場合は「左手は人差し指と小指」「右手は人差し指」に付けるのが一好みです。ある程度慣れてくると自分の中でしっくりくる配置が決まってたりしますよね。
平沢:それぞれの指につけるリングのタイプはどうですか?
とおる:左手の人差し指にはインパクトがあって単体でも映えるデザインのリングを、小指は華奢なリングを3〜4本ほど重ね付け、右手の人差し指にはボリュームのあるものをつけることが多いです。
片方が丸みのあるリングだったらもう片方には角張ったものを選ぶなどして、左右で対照的な形のリングをつけるようにしています。
平沢:両手につけるリングの形状やタイプを統一した方が良いのか?という質問も多く頂きますが、これについてはどうでしょう?
とおる:これに関してはもう好みだと思います。揃えた方が統一感は出ますが、逆に左右で対照的な形状だと良い塩梅になるので、あえて少しズラすのもありです。色々な組み合わせを楽しめるのもジュエリーの醍醐味の一つだと思います。
平沢:確かに、ジュエリーが増えてくると選ぶ楽しみも出てきますよね。想定外にしっくりくる組み合わせが見つかったりすると楽しいです。
昔買ったジュエリーを身につけるのはあり?
平沢:この質問もよく頂くのですが、どう思いますか?
とおる:これに関しては本当にデザインによりますね。あからさまなドクロのリングとかでかい十字架のネックレスだと、やっぱりオシャレに見せるのは難しいと思います。
コーディネートとのバランスにもよるので一概には言えませんが、 例えば20年前に買ったものが今でも使えるケースももちろんあるんですよ。
ただやっぱり現代的なデザインの上品でシンプルなものに変えてあげるだけで一気にアップデートできるよね、というのが正直なところではあります。
平沢:昔のものをオシャレに見せるのは難易度が高いと?
とおる:そうですね。ハードルは高いです。再三の繰り返しにはなりますが、コーディネートとのバランスや単体のバランスを考慮して、取り入れるか取り入れないか決めてみてください。思い出の品だったりすると捨てるのは難しいと思うので、鑑賞用として取っておくのも一つの手です。
平沢:確かにジュエリーって置いておくだけでも楽しいですもんね。
とおる:あとは同窓会に行くとか当時の友人と数十年ぶりに飲みに行く、みたいなシチュエーションではあえて昔のジュエリーをつけてみるのも楽しいのではないでしょうか。
ジュエリーは長く使える分、思い出やストーリーを込められるという点が一番のメリットなのではないかと思います。そんな感じでシーンに応じて使い分けるのがおすすめです。
おすすめのジュエリーブランドは?
平沢:最後に、一番多く頂く質問が「おすすめのジュエリーブランド、アクセサリーブランドを教えてください」というものなのですが、これについてはどうでしょうか?
とおる:個人的にはやっぱりエルメスやティファニーがおすすめですね。このあたりのブランドの上品なデザインは個人的にものすごく好みですし、モノ単体で見てもときめきます。
平沢:とはいえ、初心者からしたら予算的にも心理的にもハードルが高いですよね。
とおる:そうですね、本当にそう思います。ただジュエリーは本当に投資価値の高いアイテムなので、ハイブランドのアイテムを買っても損した気分にはならないはずです。
平沢:確かに。とはいえ「いきなりハイブランドに挑戦するのは難しい」という方には、ぜひ「CTHY」で展開しているジュエリーライン「CTHY HERITAGE」をチェックしてもらえたら嬉しいです。
平沢:シルバー950やロジウムコーティングなど、高級な素材・加工を施したこだわりのジュエリーを、市場よりもグッとお得な価格で展開しています。
▶︎関連記事:【CTHY|WEBマガジン】CTHY HERITAGE 8th Collection 特集号
このヘリテージを買う買わないは一旦置いておいて、ここまで解説してきたアクセサリーの選び方に関しては、きっと多くの初心者にとっては役立つ内容ですし、勇気づけられる方もいるのではないかなと思います。
ぜひこの記事を参考に、ジュエリーに挑戦いただけたら嬉しいです!
平沢:最後に一言お願いします!
とおる:日々本当に色々なモノ作りをしているのですが、僕の作ったアイテムが皆さんの手に届いて生活に少しでも彩りを添えられるよう今後も続けていきたいと思っていますので、ぜひ「CTHY」をよろしくお願いします。
とおる:ありがとうござました!
オリジナルブランド「CTHY」展開中
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なお、「CTHY」運営者の「まとめ」自身も古着&セレクトショップのオーナーをしており、アパレルブランドも複数運営中。
CTHYでは、毎週金曜日に新作アイテムを公式LINE限定で先行リリースしています。
完全受注生産のため販売には限りがありますが、公式LINEをお友だち追加していただけるとほぼ確実にゲットできるはず。
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YouTubeもやっています
僕のYouTubeチャンネルでは「次の洋服何買おう」をテーマに、ユニクロ・GU・無印良品などのファス ファッションアイテムを紹介しています。
「実際に全アイテム購入する」という他のチャンネルではありえないことをしてるのが強みです。
今回解説したジュエリーの選び方については、上記の動画でも詳しく解説しています。職人のとおるさんと平沢くんが対談しているので、ぜひチェックしてみてください!
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